シンプルにものを見るという事の重要性
何故、シンプルに見ないといけないのか?
それは人間の脳の仕組みを考えると
理解できてきます。
人間の脳で判断と決断を行っているのは前頭葉という部分です。
思考や感情などのコントロールなどもしています。
相場を見ている時、色々な判断や決断を行います。
その際に非常に大きなエネルギーを消費するのです。
脳も筋肉と一緒で使えば疲労します。
筋肉の場合は動かすと
グリコーゲンなどのエネルギー源を使い、
それが消耗すると動かなくなっていきます。
脳の場合は思考や感情で
脳のエネルギー源であるブドウ糖を使います。
ブドウ糖が切れると脳が上手く働かなくなり、
集中力が切れるといったことになります。
なので、集中力を切らさないようにするためには
脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を絶えず補給してあげるという事も大事なのですが、
それともう一つなるべく使わないようにするってことも重要になってきます。
ここで、ある実験結果を紹介します。
有名な話なので聞いたことがあるかもしれませんが、
あるスーパーの試食コーナーに
24種類のジャムを揃えた週末と6種類のジャムを揃えた週末とで売り上げにどのように差が出るのかを
調査しました。
24種類もの様々なジャムですから色とりどりで、
中には変わったジャムもあったでしょう。
人々は物珍しさから多くの人が集まり試食したという実験結果がでました。
人が多く集まったのだから、さぞかし売り上げも豊富に24種類も揃えた週末の方が良かっただろうと思われていましたが…結果は全くの逆でした。
試食後にジャムの購入したお客さんの割合を調べると6種類のジャムを展示していた週末のほうが売り上げが上回ったのです。
選択肢が多いと人は迷い、迷った挙句買わないという選択をしてしまったようです。
このことから多すぎる選択肢は人間から集中力を奪い、正常な判断や決断ができなくなるという事が言えます。
さらにアメリカのとある研究者の報告では人は一日に平均で70~100の判断や決断をしているそうです。
毎日の生活の中で、やるやらないと選択と決断を繰り返すたびに消耗していくのです。
これを決定疲れと言い、脳は行動することで疲れるのではなく意思決定することで疲弊していくのです。
という事はなるべくこの意思決定の回数を減らしてやるという事が、集中力の消耗の軽減に繋がるという事です。
これで分かりましたね、
何故、シンプルな物の方が良いのか。
チャートを見て選択肢が少ない方が
集中力が途切れないのです。
逆に色んなインジケーターや複数時間足などを見て
選択肢が多いと脳が疲れ正常な判断や決断が鈍るという事になりやすいと言えます。
ですから、私は単一時間足しか見てないですし、
チャートもシンプル ルールもシンプルなのです。
さらにこれらをもっと効率よくいちいち選択することで脳を疲弊させないようにするコツがあるのですが…さて、なんでしょうかね?(笑)
答えはルーティンですね。
脳を疲弊させずに使うコツは習慣化です。
人は判断や決断を前頭葉で行なっていると書きましたが、要は意識レベルで思考しているという事なんですね。
これを習慣化すると脳は前頭葉ではなく
小脳を使うようになります。
小脳とは太古の記憶を司る働きをしていたり、
または前頭葉のコピーなどをすると言われています。
習慣化するには言わずもがな反復しかありません。
毎日、同じ行動を行う事で習慣化されていきます。
習慣化するという内容の記事でも書きましたが、
習慣化が定着したと認識するのは気づいたらやっていたという状態です。 そうです、無意識レベルで出来ている状態ですね。
無意識という事は、そこに判断や決断などはしていないという事です。
反射といった方が良いですね。
私は自分の好きな形が出ているときは
判断や決断はしていません。
ほぼ反射的に打っています(笑)
頭の中には打ちたい形というのが
イメージでしっかりあるので、その形が出たら何も考えずに打ちます。
考えたって先の事は分からないので
考えるだけ無駄です。
考えて勝率上がるなら良いですけどね(^^)
ですから、判断や決断しなくても打てるようになるぐらい刷り込んで刷り込んであげれば良いんですよね。
その為にひたすら量をこなすんです。
リアルでも検証でも来る日も来る日も同じ形を打って、その形が出れば無意識に打つまで。
それが1万回なのか2万回なのか…
でも、ただやれば良いわけですから。
簡単ですよね。
ほんと、トレードって簡単なんですよ、実は(笑)
だけど、何故か、皆んな難しく考えるし、無意識レベルに落とし込むまでやろうとしない。
やらない理由ばかり探してるんですよね〜
実に摩訶不思議な現象です。
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