注文方法の基本は3パターンから

注文方法の基本は3つのパターンから成ります。

FXで売買するためには必要な基本用語になりますので、是非覚えておきましょう。
更に王道以外にもいくつかのパターンも紹介しますので、そちらも併せて理解しておくといいですね。

それでは早速王道3パターンから紹介していきます。

目次

成行注文

 

「成行」(なりゆき)とは、現在の価格で「買う」「売る」という時に使う注文方法です。

例えば、価格が上下に動いてるときにこのタイミングで「買いたい!」「売りたい!」と思う瞬間があると思います。

そんなときに今買うぞ!と注文するのが成行注文です。(下図を参照)

BidとAskとは

さて、それでは早速注文しようとすると、下図のような画像が出てきたと思います。
(証券会社や使用する取引ツールによって注文画面は変わるので、あくまで一例です)

ちなみに、この図で「Bid(売)」「Ask(買)」のどちらを選択すれば、買いの注文ができるでしょうか?シンプルに考えてみてください。

そうですね。買いの注文を出したいならば、「Ask(買)」を選択するのが正解です。
ちなみに、売りの注文を出したいなら、「Bid(売)」です。

※証券会社や取引ツールにもよりますが、以下のような呼び方をする場合もあります。
  買いの注文「Ask」の他に、「Buy」「Long」
  売りの注文
「Bid」の他に、「Sell」「Short」

 

スプレッドとは

買いの注文ならAsk、売りの注文ならBidは分かったけど、価格に差があるのはなぜでしょうか?

その秘密は真ん中に「SPと0.3」と書かれたものがキーポイントになります。

このSPは「スプレッド(Spread)」の省略で、FX業者側の利益となる部分です。
そして、「0.3は0.3銭」ということです。(30銭ではないですよ。注意!)

つまり、上図の例で言えば、
78.522で買いの注文を入れて、78.622で決済したと仮定すると、
利益の計算は以下のようになります。(10,000通貨で計算)

 

指値注文

 

「指値」(さしね)という注文方法です。

これは、現在の価格に対して、「価格が下がったら買ってください」「価格が上がったら売ってください」と指示する注文です。

上図左側の場合(買い注文から入る場合

現在の価格が1ドル100円のとき、1ドル99円で「新規の買い注文」を出しました。
めでたく約定し、1ドル99円の買いポジションを持ちました。

そこからレートが順調に上がり始めたので、1ドル100円の「決済の売り注文」を出しました。
めでたく決済でき、1円の利益を確定できました。

上図右側の場合(売り注文から入る場合

現在の価格が1ドル99円のとき、1ドル100円で「新規の売り注文」を出しました。
めでたく約定し、1ドル100円の買いポジションを持ちました。

そこからレートが順調に上がり始めたので、1ドル99円の「決済の買い注文」を出しました。
めでたく決済でき、1円の利益を確定できました。

逆指値注文

指値と反対に、逆指値(ぎゃくさしね)という注文方法です。
指値注文とは現在の価格に対するアプローチが変わってきます。

現在の価格に対して、「価格が上がったら買ってください」「価格が下がったら売ってください」と指示する注文方法です。

更に、逆指値注文は上がったら買う、下がったら売るというその特性から「損失を限定」するときに用いられることが多い注文方法なので、「ストップオーダー」や「ストップ注文」といった呼び方をすることもあります。

実際の使い方としては、下図を参考にしてください。

現在の価格が100円のときに、これから上昇するだろうと判断して、買い注文を出しました。
最初のうちは上昇したものの、思惑が外れて急に下落していきました。

万が一下落し続けたときのことを考え、「損失は最大でも1円までに抑えたい」と考え、
損失を限定させる買い注文を99円に設定しました。

結果、最終的に95円まで下落したものの、損失を限定させる買い注文を99円に設定していたため、
損失は1円に抑えることができました。

その他の注文方法

これから紹介する3つの注文方法は、設定さえすれば後は自動的に注文・決済してくれるので、相場に向かい続けることが出来ない時に非常に有効な注文方法です。覚えておいて損はないかと。

OCO注文

「One Cancels the Other」の略です。

新規注文または決済注文において、指値注文と逆指値注文を同時に出し、いずれか一方が成立したら自動的にもう片側の注文がキャンセルになる注文方法です。

例えば、現在の価格が1ドル100円とした場合、105円になったら逆指値の買い注文、95円になったら指値の売り注文を出しておき、105円か95円のどちらかが成立するともう片方の注文は自動的にキャンセルされる注文方法です。

また、既に1ドル100円の買いポジションを持っていた場合、1ドル105円になったら利益確定の指値売り、1ドル95円になったら損失限定の逆指値売りをしたい場合に有効です。そのときも、105円か95円のどちらかが約定すると、もう片方の売り注文は自動的にキャンセルになります。

IFD注文

 

「If Done」の略です。

新規注文と同時に、その新規注文が成立したときに同時に決済注文をセットで出すことができる注文方法です。

新規注文が買いの場合、2通りの注文が設定できます。

例えば、現在の価格が1ドル100円とした場合、

①利益確定のためのIFD注文

1ドル110円のときに新規買いを注文
1ドル115円になったら利益確定売りの注文 → 5円分の利益

②損失限定のためのIFD注文

1ドル110円のときに新規買いを注文
1ドル105円になったら損失限定売りの注文 → 5円分の損失

IFO注文 (IFDOCO注文)

IFDとOCOを組み合わせた注文方法で、IFDと同様に新規注文でのみ選択できます。

新規注文と同時に、その新規注文が成立した場合に有効となる2種類の決済注文(利益確定のための指値注文と損失限定のための逆指値注文)をワンセットで出すことができる注文方法です。

つまり、IFDでは、新規注文が成立した後は、決済注文は「利益確定」か「損失限定」しか選択できませんでした。
IFOは、この決済注文にOCOの条件を付与することができるので、利益確定も損失限定も同時に設定することにより、一度設定を入れると注文から決済まで全てを全うしてくれるので、ほったらかしにすることができるのが最大のメリットです。

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